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Pianoのツーショット@真鶴の吉祥院の檜チャリティーホール

写真: Pianoのツーショット@真鶴の吉祥院の檜チャリティーホール

写真: Trumpets 6重奏 写真: リハーサル開始直前

この日は、30年来の友人でもあるベテランの調律師による勉強会で、訪れたのは、フリーの調律師や僕に習っている数人や録音技師など、実に興味深い話とディスカッションに参加することができました。

ピアノの技術をピアノのLessonで論じられることはあっても、メカニズムとしてのピアノの構造を理解して、如何にその特性を理解して演奏に活かすかという検証は、ピアノを弾く人の中でなかなか無く、昔からそれはおかしいだろうと思っていました。
酷い話、ピアノの音がどういう経路で鳴っているのか知らないピアニストだって居る訳で(爆)
もっとピアニストやピアノの先生、そしてピアノを弾く人がこういう事に興味を持って欲しいものです。

「恋愛すれば上手に弾ける」とか、「心を込めて弾く」いうのは間違ってはいなけど、僕に言わせたら、道具の扱い、構造を知った上で、その後に来るメンタルなものですから、それと、楽曲の構造云々を理解するということだけでは「楽器を操作する」という点での演奏の試行錯誤から来る向上にはつながらない。

奥のピアノがハンブルグのスタインウェイピアノ。
手前のピアノは、ウィーンのベーゼンドルファーピアノ。
どちらも、2000万円くらいかな、(爆)
ヴァイオリンに比べたら遙かに安いものだけど。

音楽に詳しくない人に説明すると、お家に良くあるピアノの全長は、165cm前後から大きくて190cmのものが多いです。
これはコンサート用のもので、二つの楽器のサイズは微妙に違うけど大体、鍵盤からお尻まで275cm前後あります。
でかいです。
だから、大きい音も出やすいけど小さい音も響きが良いです。

ホールは総檜造りの素晴らしい響きの場所です。

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コメント (18)

  • 白石准

    面白いのは、僕が演奏している間、僕のお弟子さんはきっと「音楽」を聴いて居たのだと思います。

    で、調律師は、勿論演奏から来る音楽を聴きつつ、やっぱり、調律の事、そして二つ以上の和音が鳴ったとき、あるいは三本減の同じ音の弦に於ける唸りのこと、倍音のこと、音楽家が聞かない領域に耳を澄ましているんだろうなと思いました。

    そして録音技師さんはまた違う聴き方をしているのでしょう。

    普通のピアニストよりは子供の頃から親がセミプロの調律師だったせいもあってピアノの中身を見て育ったから「門前の小僧」みたいな知識はあったけど、音色に関して、弦を叩くハンマーに手を入れること無く、調律をし直すと、単に音律が合うという意味では無く、音色まで変わって雑味がなくなったのには驚愕しました。

    調律の仕方についても、詳しい議論がなされていて、うなりを聞くか倍音を聞くかで全く変わること、勉強になりました。

    録音技師の方からも「良い録音の定義」は人によって本当に様々なだということ、もちろん、それは調律も同じなのですが、それを聞いて分野は違うけど、演奏、作曲と全く同じ話になって興奮しました。

    2013年1月31日 11:03 白石准 (40)

  • しっぽな

    こんな美しいホールがあるのですね。これは、ちょっと、行ってみたいかも・・・。

    ピアノの構造に関する話。
    belokamensky さんがいつもレンズやカメラの特性、焦点合わせについて書いていたりする、そのこだわりにも通じていますね。

    構造を理解しなければ、扱う技術の向上にも限界がある・・・。
    そんな風に受け取れます。

    だとしたら・・・、私はすでに限界だ(爆)

    私は「恋をすれば、上手に撮れる。」派、かもね(爆、爆、爆)

    2013年1月31日 19:55 しっぽな (3)

  • 白石准

    僕も美しいと思います。
    建築基準法でこのくらい規模の大きい建物を建てるには、木造では駄目だったらしく、神奈川県の担当者が何度も来て色々相談したそうですが、和尚さんは、妥協せず、一個一個色んな事をクリアして完成したようです。

    耐震性もあっただろうけど、樹の方がしなるから強いかも知れませんね。
    地震よりも大変苦労されたのが、ここは、真鶴の海に面したふきっさらしの斜面に立っていますので、台風が来たとき、風で建物自体が浮いてどっかに飛んでしまうことについての、耐性が大変だったようです。

    2013年1月31日 21:14 白石准 (40)

  • 白石准

    宮大工の人が指揮を執って建てたらしいですが、お話を聞く機会がありました。
    そういえば、昔の学校の廊下って、線路じゃ無いが、板と板の間に結構隙間がありましたね。

    だから、家庭科の針が落ちている危険があるから雑巾がけの時に気を付けろと言われたもんです。

    樹は呼吸するから伸び縮みがあるということでした。
    このホールが出来る前、近くにある大きな休憩所が「檜ホール」という名前でconcertもしたりしていましたが、時々人が居ないのにおばけが居るみたいな音がしたものです。
    それは、梁の樹が膨張収縮するためになる音だと宮大工さんに言われました。
    今のフローリングは化学物質が染みこんでいるから死んだ樹なのだと言ってました。
    だからシックハウス症候群の子供が出たりするのだと。

    ここは生きた樹で出来たホールです。ピアノも良いけど響きも良いですよ。
    ただ、場所柄コンテンツがあまり無くて、ホールや楽器の稼働率は高いとは言えないようですが。

    2013年1月31日 21:14 白石准 (40)

  • 白石准

    楽器の構造云々に着いて言えば、アマチュアでやっている人は、「恋をして上手くなるぞ」で全く良いと思います。

    演奏家では無くとも、ピアノを教えて居る先生でさえ、ピアノの中身を見たことも無い人が結構多いですよ。
    今度ピアノを弾く人と飲む機会があったら、ピアノのアクションが動くのを見たことがあるか、と聞くと面白いかも知れませんが、それはもしかしたら悪意のある質問だと思われるから、やっぱりやめた方がいいかも(爆)

    構造を理解しないで、鍵盤上で妙な弾き方の理論を言われると、呆れてものが言えない時があったりします。

    でもカメラに関しては、全く僕は「恋をすれば、、」派ですよ。
    難しい専門用語が、たとえば価格.comのレビューやクチコミで飛び交っていても1/4位しか理解できてません。

    2013年1月31日 21:28 白石准 (40)

  • 白石准

    このカメラも、Yahooオークションで手に入れましたが、前の持ち主も、このカメラの欠点が気に入らなかったとのこと。
    僕にとってはその欠点(教えて貰いましたが、それが何なのか実は理解できなかった(爆))より長所の方が夢みたいに大事な事だったので本当に利害関係が一致しました。

    確かに最近、絞りの事とか考えて撮るようになったけど、機械の性能オタクにはなるよりは、ばしばし撮りまくる派なので、理論は撮るために有意義な記述は参考にするけど、数字上の性能うんぬんは今でもさっぱり、判りません。
    これが理工系ではなかったからだと思います。

    だから、カメラの性能も凄くなって、ハイアマチュアの人も増えたから、プロのカメラマンは大変だと思う事もあります。
    でも、やっぱりプロの人達の写真は凄い。(今日実は横浜みなとみらいで開幕したカメラの博覧会CP+に行って来た)

    自分の好きな写真はもしかしたら上手に撮れるけど、細かい注文に忠実に応えられる機材と技術、それを裏打ちする理論を持つことなんか無理だから音楽と一緒で、楽器が上手いことと、それで食う事とは明らかに違う(勘違いしている自称音楽家とそれを聴いて評価する聴衆は多いが(爆))ので、どんなに勘違いしてもプロを目指すなんてことは絶対にできないとはなっから思って居ます。

    2013年1月31日 21:28 白石准 (40)

  • 白石准

    全く脱線しますが、この写真の奧の壁「顔」に見えてしまいます(爆)

    2013年2月1日 17:44 白石准 (40)

  • しっぽな

    散々長文読んで、最後に「顔」で大笑い。

    belokamenskyさん、いつもそういう見方、しますよね(爆)

    2013年2月1日 18:59 しっぽな (3)

  • ドナドナ

    この空間にコンサート用のピアノが2台。
    さぞすごい音が聴けるのでしょうね。
    ホールの構造は音に与える影響がかなり高いと思うのですが、相当に考えられたものなのでしょう。設計した方、作った方々の思いが作り上げた空間に響くピアノの音はどんなものなのだろうと想像しました。
    倍音を聴きたい。

    2013年2月23日 16:43 ドナドナ (3)

  • 白石准

    >倍音を聞きたい
    とは、またマニアックな(爆)

    あとこぼれ話ですが、冬のHallは演奏家にとって最悪です。
    何故ならば、「吸音材」であるコートや襟巻きの類を皆さん、特に女性の方々が大量に客席に持ち込むからです。

    リハーサルの時に耳に帰ってきた音とは雲泥と書いて全く間違いない状態になるHallがあります。
    残響が全く無くなるときがあります。
    それはすごくリハーサルをした意味が無くなるほどうろたえます。

    だから、最近の新しいホールでは、ロビーにクロークがあるのですが、できれば、そこに衣類は預けて客席に入って頂きたいと切に願うのです。

    2013年2月23日 16:48 白石准 (40)

  • ドナドナ

    なるほど、一番安定しているのは反響を計算しなくてもいいゴールデンシートだけという事になるのかしら。
    音の波が直接肌を打つ距離に陣取って聴ける贅沢は貴重ですね。

    音に色が浮かぶのですが
    倍音は安定した色になるので疲れず癒されます^^

    2013年2月23日 18:30 ドナドナ (3)

  • 白石准

    >倍音は安定した色になる

    これは「残響」ではなく、「倍音」なんですよね?
    僕には何のことだか解りませんが、色々な音楽の聴き方があるのは面白いです。

    そのうち演奏を聴いていただくチャンスが訪れますように。

    あと、ゴールデンシートとは、何でしょう?向学のために教えて頂けますか?
    僕のジャンルでは聞いたことがないものでして。

    2013年2月23日 20:22 白石准 (40)

  • ドナドナ

    音で直接頭の中に色が浮かぶというか。
    脳内で炸裂するように音に色を感じるので、沢山の音はかなりぐちゃぐちゃになります。
    「残響」をどう感じているかは意識したことがないので不明です。
    倍音がなぜ安定するのかわからないのですが、最近発見しました。

    ゴールデンシート。。。 すごーく自分言葉だったみたいですね。
    うちではそんな表現をしていたので、●●家造語なのかもです。
    コンサートで身体が揺さぶられる席をそんな風に読んでました。
    S席とかSS席とかアリーナとかって言っても
    内容によってその位置が変わってしまうし
    「こんな遠くでもSS?」という事があるので
    うちではそんな風に言っていました。

    2013年2月23日 22:01 ドナドナ (3)

  • 白石准

    ドナドナさんの記述はなかなか謎が多くて解りません(爆)
    倍音の安定とは、良く判らないので、もうちょっとお聞かせ頂きたいです。

    僕にとって倍音とは、音が自然に持って居るもので、特にPianoの調律の場合、弦が二本以上同じ音を出すときには、唸りが出るのでそこでそれをどこまで唸らないようにするか、敢えて唸らせるかによって、倍音の聞こえ方が変わったりするし、調律によって、オクターブもすっきり合っているわけじゃないし、調律師によって、微妙に音程は違いますね。

    あと、Piano以外で自然倍音で音楽を作る人達、特にピストンの着いてないナチュラルトランペットなどでは、Pianoとはピッチが合わない時がありますが、それでも「安定する」という言葉の表現の意味は僕にはちょっと難しすぎて解りません。

    まあ、でもどちらにせよ、ドナドナさんが新たな音楽の享受のしかたを発見したということは素晴らしいことなのです。

    2013年2月23日 22:11 白石准 (40)

  • 白石准

    ゴールデンシートとは特等席の事だったのですね、解りました。
    でも、「反響を計算しなくても良い」場所だとは思いませんが、、、
    おしなべて生の楽器の演奏の場合、僕がその前に記述した「お客さんが、特に冬に吸音材的な洋服を着込んで客席にいらっしゃる状態」だと、反響が全く変わってしまうというのは、お客さんは無人のHallの響きをそれまでに聴いてないから、その響きが「本来の響き」だと解釈するでしょうが、僕らRehearsalで、良く反響するのを聴いたあと、まったく響きがデッドと表現しますが、響かなくなるのは、舞台上でも客席上でも同じはずですが。

    たしかに営業上のS席と、音響的なS席は違いますね。
    たとえばPianoの演奏会だとみなさん、手を見たがるので舞台の左側方面にお座りになりますが、音響的には最悪の場所です。

    綺麗なPianoの音を聴きたかったら、手の見えない舞台の右側の、しかも二階席か三階席があれば、そっちの方が絶対に良いですから、そんなところS席にしませんものね(爆)

    2013年2月23日 22:11 白石准 (40)

  • ドナドナ

    倍音は同じ音程のオクターブ違う音だと思っていましたがこれも思い違いなのかしら。
    どう表現したらいいのか自分でも判らないのですが、同じような色と形になる。。。というイメージだと思います。すみません、今自分で思い返しながら書いているのでなんともまとまらないのですが、自分に到達した時点で当然音程も変わるわけなのでそれほど繊細な違いを見ているわけではないと思います。
    毎年実験的にやっているイベントで自分でも色々試しているのですが、なかなか探究できていません。
    音は不思議なものだと思うばかりです。
    冬はコンサートを聴きにいくとちょっと損かも。。。 そう理解しました(笑)

    2013年2月23日 23:28 ドナドナ (3)

  • 白石准

    ああ、やっぱり倍音という言葉の意味が違っていましたね。

    倍音で検索して頂ければ良いのですが、丁度いいや、トランペットを始め、金管楽器は何もピストンを押さえない状態で何種類も音が出るのはご存じですか?

    それが倍音です。

    だから、描かれたとおり、1オクターブ違う関係の倍音も実際に存在します。
    でも倍音列の上の方になると音階が出来ます。
    そこを使って、昔の(17世紀以前のバッハの時代と書いておこう)トランペット奏者は音階を吹いていたわけです。

    でも一歩進んで脱線しますが、Pianoの様に、音階は七つの音で出来ていますが、間の黒い鍵盤の音を含めて順番に一個ずつ上がってみるような(それを半音階,クロマティック・スケールと言いますが)ことは自然倍音だけで吹いていたトランペットには出来ませんでした。
    だから、調子が変わると違う長さの管を持ち替えて吹いていたし、半音階が出てくるメロディーは昔の楽器では吹けませんでした。(今は何でも出来る)
    それが倍音です。

    オクターブが気持ちよくハモるというのを表現するには、倍音の要素も入ってきますが、単純に「綺麗にハモる」という表現が適切かなと思います。

    ドナドナさんはどういうイヴェントにかかわっている方なのでしょう。
    興味ありますね^_^

    2013年2月23日 23:41 白石准 (40)

  • 白石准

    そうだ、書き忘れた。
    子供さんの発表会のような時がプロの演奏会と違ってやりやすいので試されたら面白いですが、手の見える位置とそうで無い位置に(できれば同じ特性ということで、同じ子供の演奏中に、だけどそれはひんしゅくかな)移動をしてみると、聞こえ方が違う事が良く判りますよ。
    しかも二階席があれば、下と上では全然違うし、一回でも上に屋根がある後ろの方と、そうではない前とでは、違うし、あまり近づきすぎてPianoを見上げる状態の位置は、息づかいとは感じられるけど音は楽器の下に出ている音しか聞こえないから、蓋の所からでる良い音はみんな二階席に行ってしまいます。

    まあ発表会で二階席のあるでっかいHallは希だけど左右の違いだけでも相当違います。

    だから、音を鳴らしている方とすれば、いったいどの音が自分の音かも哲学的には解らないです(爆)

    Pianoを弾いていても蓋の開け閉めで違うのは自明の理ですが、譜面台を立てるのと降ろすの、そして外すのでは全然違う。

    あと、鍵盤に屈んで居る状態と後ろに反っくり返るような時も違います。

    だから録音の時にはマイクの位置はジャンルと録音技師に因って全然違いますね。

    2013年2月23日 23:51 白石准 (40)

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